【ライブレポート】ego apartment、秋ツアースタート 初日に放った圧倒的存在感
しかし、この日はPeggy Dollが数曲ドラムをプレイ。生ドラムが加わり、ニューアレンジで披露された「Weigh me down」は、ダンス要素がさらに強くなり、“踊る”以外の選択肢を与えない仕上がりだった。「もっともっと」というメンバーからの呼びかけに観客も「ヒュー!イエイ」と呼応し、より激しく踊り続けた。
さらに、この日は未発表の新曲を計5曲披露するというプレゼントも用意されていた。「mad(DEMO)」は、ミドルテンポなダンス的要素も含む楽曲だったが、全体的に浮遊感が漂っており、低音ボイスのZenと、高音ボイスのPeggy Doll、2人の歌声がとてもマッチしていた。いつまでも聴いていたいと思わせる楽曲だと感じた。今回披露された新曲5曲は、どの曲も何も知らない状態で聴いた時に、まさか25歳のメンバーで構成された日本のバンドが作っている曲だとは、誰も思わないのではないだろうか。それほど衝撃的であったし、バンドの初期から続く、ジャンルも時代もシームレスにつなぎ合わせて、自分たちのものにするego apartmentの可能性が、まだまだ未知数だということを改めて、思い知らされた楽曲たちだった。