2024年3月18日 12:00
かなり斬新な “タイムループ” 映画の登場!『ペナルティループ』【おとなの映画ガイド】
本作が長編2作目である。
オリジナル脚本も書いた荒木監督は「気概としては “どのループものとも違う” 更には、“これ以上のループものは出てこないよね” というものを作るつもりでした」とインタビューに答えている。
ストーリーの大枠は、意外と単純で。
恋人を突然殺された主人公・岩森(若葉竜也)が、6月6日の朝を迎える。朝6時にタイマーされたラジオからアナウンサーの声が流れる。
「おはようございます。6月6日、月曜日。晴れ。
風のない穏やかな1日になりそうです。今日の花はアイリス。花言葉は『希望』です……」
いつものように、仕事用の作業着に着替え、黒いバッグを持ち、車に乗って勤め先の工場に出かける。彼の職場は、野菜の水耕栽培の工場だ。その工場で、彼は、恋人を殺した犯人・溝口(伊勢谷友介)を見つけ、昔風に言えば、“仇討ち”をする。
しかし突然、岩森は再び、ベッドの中で6月6日の朝を迎える。無限ループが始まったのだ。そして、来る日も来る日も、彼は殺人を続けるのだが……。
犯人の溝口は何者?岩森の同僚なの?なぜ岩森の恋人を殺したの?そもそも岩森だって、何者?
無機的な、人けの少ない工場の中で起きていることは現実なのだろうか?そもそもこれは現代の話なのか?
様々な「?」