くらし情報『アメリカデビュー25周年を迎えたソプラノ 森麻季の歌が「愛と平和」を呼ぶ理由』

2023年8月9日 12:00

アメリカデビュー25周年を迎えたソプラノ 森麻季の歌が「愛と平和」を呼ぶ理由

多くの方が『芸術が平和を呼ぶように』というステキな言葉をかけてくださり、それから自分が歌う姿勢が変わったな、と思います」

3.11の東日本大震災でも同様の経験をした森は、「音楽には心に寄り添う力がある」と強く感じて、震災の半年後、初めて「愛と平和への祈りをこめて」を開催した。

アメリカデビュー25周年を迎えたソプラノ 森麻季の歌が「愛と平和」を呼ぶ理由


13回目となる今年はとりわけ、森の「これまで」と「いま」、「これから」が詰まっている。

「いままでよく歌ってきたものを中心に、成長したところもお見せできるかと。前半は恒例の〈アヴェ・マリア〉に加えて、聴く機会は少ないですがとても美しいレーガーの〈マリアの子守歌〉も歌います。ブラームスの《ドイツ・レクイエム》もリサイタルではあまり歌われませんが、美しく、詩の内容もステキで、このあたりは『愛と平和への祈りをこめて』の趣旨に沿っています」

そして後半は、ドニゼッティの《シャモニーのリンダ》や《ランメルモールのルチア》、ヴェルディの《椿姫》から、聴き応えのあるアリアが並ぶ。「昔は、声が軽く細かいパッセージを動かすことも得意だったので、これらの曲をラクに歌えた半面、中音域は出ないし、技術的にも不足がありました。いま時間が経過して、声も成長して表現の幅が広がり、以前より頑張らないと歌えないところもありますが、全体としては、やっと自分でも充実感をもって歌える声と技術が備わったと感じています。

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