2021年6月23日 04:00
藤ヶ谷太輔「カンパニーみんなで愛をもって良い作品を」 主演ミュージカル『ドン・ジュアン』今秋上演決定
によって変貌していく。
貴族の生まれでありながら、快楽を求め続けて悪徳の限りを尽くしていた主人公ドン・ジュアンが、真実の愛によっていかに変貌していったのか、その変わりゆく様を軸に描く。前回は官能的な世界観を見事に体現してみせた藤ヶ谷だが、この再演では作品の中で人物の変化を、愛に溺れてゆく様をみせていくという。
ヒロインのマリアは元宝塚歌劇団トップ娘役で、2021年4月に歌劇団を退団後、本作が初の舞台出演となる真彩希帆が務める。凛とした佇まいと抜きん出た歌唱力で華と実力を兼ね備えた真彩。フラメンコをベースにした情熱の楽曲を流麗に歌い上げてくれるだろう。
潤色・演出は生田大和が続投。前回は初めての外部作品の演出として、ダイナミックな演出と人物の機微を細やかに描き出す気鋭の演出家である。
新たな切り口で彩られる情熱の物語に期待したい。
ドン・ジュアン役:藤ヶ谷太輔・コメント
2年ぶりの再演が決まって、ものすごく嬉しかったです。前回は、演出の生田さんからいただいた「無謀かもしれないけれど、僕と冒険に出てみませんか」という言葉に惹かれて、お答えしたところから始まりました。僕はこの『ドン・ジュアン』が初めてのミュージカルだったので、最初は楽譜もほとんど読めず、歌稽古では楽譜の読み方から始まりましたし、フラメンコもフェンシングも初めての経験でした。