BEGIN『うたの日コンサート2024』オフィシャルレポート MONGOL800、古謝美佐子ら沖縄のアーティストとうたのお祝い
仲宗根創
「沖縄の民謡は、現代でも新しい歌が1日1曲新しい曲が生まれているとも言われています」と、スローテンポの「ハベル」も、歌の情感をひしひしと伝えてくる。そして、最後の1曲を仲宗根が歌い上げている時、晴天だった空から急に雨が降り出した。歌は、ケアリイ・レイシェルが「涙そうそう」をカバーした「カノホナ・ピリ・カイ」だった。
2005年にも同じことが起きた。ハワイから、まさしくケアリイ・レイシェル自身が「うたの日」に出演した年だった。あの時もこんなふうに雨が降ったのだ。
その後、栄昇は、この雨にケアリイとのことをすぐに思い出したのだろう。ステージでこう話した。
「その時の風景とまったく同じ。ケアリイが言ったんです。“これはウェルカム・レインっていって、僕たちを歓迎してくれているんだよ”って。自然が喜んでいる時は、こんなことが起きるんですよ」雨はほんの2、3分ほどですぐにやんだ。暑かった空気が少しだけ和らいだ。
続いてHoRookiesがステージに上がる。ドラムの舜太朗は、BEGINのバンドメンバーとして今年も昨年も「うたの日」のステージに上がってはいるが、HoRookiesとして出演するのは5年ぶり。