BEGIN『うたの日コンサート2024』オフィシャルレポート MONGOL800、古謝美佐子ら沖縄のアーティストとうたのお祝い
続いてパーシャクラブが登場。彼らの音楽は、ロック、ファンク、ジャズ、ラテンとさまざまな音楽ジャンルを融合させ、圧倒的なオリジナリティを持っているが、それこそが「この島の音楽」であることを誇りを持って伝えているように思う。凄腕のバンドメンバーによる巧みな演奏と新良幸人のますます艶っぽい歌声に誰しも酔いしれ、身体を揺らしていた。
パーシャクラブ
「乾杯しようね」という新良の言葉から、お祝いの時に歌われる八重山民謡「かたみ節」。新良のアグレッシブな速弾きの三線に高揚感が高まると、そこにRude-αのラップが絡むという、ここでしか見れないコラボレーションに、さらに会場は大盛り上がり。
そして美しい笛の音色から始まる名曲「ファムレウタ」。変わらないでほしいと願う故郷への想いが胸に響き、彼らの歌の中には、島の暮らしの中にある願い、人々の生き方、自然、失いたくない島の風景がここに描かれていることに気づかされた。
「うたの日が、長く長く、続きますように」と幸人は言った。
それは、何を大切にしたいのか、よく知っている人の優しい声だった。
「うたの日、遊びましょ!」
キヨサクの声を合図に、観客が大きく手を挙げた。