『エセルとアーネスト ふたりの物語』エンディング曲を歌ったポール・マッカートニー、父親との楽曲共演秘話が公開
激動の20世紀を生きた庶民の歴史を、暖かなまなざしで表現していく。
この度発表されたのは、なぜポールがオリジナル曲を提供したのかが理解できるエピソード。昨年惜しくも亡くなった本作の監督、ロジャー・メインウッドの製作日記に、その理由と、さらにポールとの秘話が綴られていた。
2012年、ポールが原作者ブリッグズの大ファンで、絵本『いたずらボギーのファンガスくん』に着想を得た楽曲があることを知っていたメインウッド監督は、ブリッグズ本人に「映画のための曲を書いてくれないだろうか」と、ポールへの手紙を書いてもらった。しばらくしてポールからブリッグズに返事が届いた。答えはイエス!返事には、「いくつか曲のアイデアがあるので、私たちたちがミーティングをする時にはきっとお聞かせできるでしょう」と書いてあった。
けれどポールは当時ツアーなどで忙しく、その日が来たのは2年後の2014年。メインウッド監督、原作者ブリッグズ、プロデューサーのカミーラ・ディーキンがソーホーにあるポールの事務所をついに訪問した。
ワーリッツァーのジュークボックスが部屋を占拠し、部屋の隅には1本のギターが置かれたオフィスで、ポールが聞かせてくれた曲の仮タイトルは「ママとパパ(Mum and Dad)」