『エセルとアーネスト ふたりの物語』エンディング曲を歌ったポール・マッカートニー、父親との楽曲共演秘話が公開
だった。もちろん曲は申し分なく、ポールが16歳の時に亡くなった母への想いを書いた歌詞がつけられた。それは『In the Blink of an Eye』というタイトルに改められ、エンディング曲となった。
さらに映画には、74 年にポールがシングルとして発売した、ポールの父、ジェームズ・マッカートニーの曲『Walking In The Park With Eloise』も新録で使われている。アマチュアのミュージシャンだったジェームズの曲を起用することになったのは、ポール自らのアイデアだった。ブリッグズの父アーネストも、ポールの父ジェームズも、戦時中に補助消防士として働いていたと昔話が盛り上がっていた時に、メインウッド監督が「お父上はチェット・アトキンスともレコーディングしてますよね」と言ったところ、ポールが「きみ、その曲が好きかい?」と返す。この会話がきっかけで、この曲が劇中で使われることになったのだ。
レイモンド・ブリッグズが両親を描いた物語のなかで、ポール・マッカートニーが父との楽曲共演……。
映画のラスト、ポールの曲が流れた後、続けてもう一度父ジェームズの曲が流れるという粋な構成が用意されている本作。ファンの方々はぜひ耳を傾けてほしい。
『エセルとアーネスト ふたりの物語』
9月28日(土)公開