「チベットケサイ」の全身骨格復元標本と生体復元モデルを世界初公開! 特別展『化石ハンター展』7月16日より開催
世界的に有名な化石ハンター、ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年を記念した特別展『化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~』が、7月16日(土)より国立科学博物館にて開催される。
1922年、ちょうど100年前に大規模な調査隊を編成し、ゴビ砂漠での探検、発掘を開始したロイ・チャップマン・アンドリュース。彼が発掘した恐竜や哺乳類の数々の貴重な化石は古生物学上の大発見とされ、その功績は後世の化石ハンターたちに多大な影響を与えてきた。
同展では、アンドリュースや彼の偉業を追いかけた名だたる化石ハンターたちによる研究結果を、恐竜の卵の化石や、史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」、史上最大の陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクス」などの標本(複製)や映像とともに紹介。
また、アンドリュースに大きな影響を受けた古生物学者たちの研究により明らかになった「アウト・オブ・チベット」説についても紹介する。これは、「チベットケサイ」などの大型獣や、「チベットユキヒョウ」「プロトオービス」などその他の哺乳類が、北極圏よりも先に寒冷環境となったチベット高原で寒冷気候に適応してから、氷河時代に各地に放散したとする学説。