世界で最も有名な絵本作家のひとり、ディック・ブルーナの作品に対するこだわりや情熱を紹介『ブルーナ絵本展』開催
世界中で人気の絵本の主人公「ミッフィー(うさこちゃん)」の生みの親であるディック・ブルーナが、初めての絵本『de appel(りんごぼうや)』(初版)を出版したのは1953年のこと。絵本作家としてのブルーナのデビュー70周年を記念する展覧会が、松屋銀座8階イベントスクエアにて、8月15日(火)から8月30日(水)まで開催される。
オランダのユトレヒトで生まれたディック・ブルーナ(1927-2017)は、家業の出版社でデザイナーとして働き始め、2000冊を超える自社のペーパーバック「ブラック・ベア」シリーズの装幀やデザインを手がける一方、生涯で120冊以上の絵本を生み出した。1955年に出版された『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』(初版)から始まる「ミッフィー」シリーズは、世界的なベストセラーとなり、ブルーナは世界で最も有名な絵本作家のひとりと目された。
同展の魅力は、代表作「ミッフィー」シリーズのみならず、様々な絵本作品にも着目していること。冒険心いっぱいのくまの男の子「ボリス(ぼりす)」シリーズをはじめ、ブルーナの子供たちの先生から着想を得たというぶたの「ポピー(うたこさん)」、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」、そして『しらゆきひめ』などのおとぎばなしのシリーズといった多彩な絵本の原画を通じて、ブルーナの絵本創作に共通するデザインワークやユーモアを紐解く展示構成となっている。
日本のブルーナ・ファンに特にうれしい展示のひとつは、ボリスが青い傘で空を飛ぶ『ぼりす そらをとぶ』の展示だろう。ブルーナがこの絵本の着想を得たのは、来日時に滞在していたホテルの窓から見た雨の日の傘だったという。
強風に吹かれる傘の表現を完成させるまでに、ブルーナは膨大な数のスケッチを描いており、今回は原画とともに、そうしたスケッチやアイデアを練る段階のメモも出品される。着想から、スケッチを重ね、一枚の絵に仕上げるまでのブルーナのこだわりや情熱にも接することのできる貴重な機会となるだろう。
1963年『クリスマスってなあに』原画
1966年『しらゆきひめ』原画
2000年『ろばのみみ』印刷原稿
1969年『くんくんとかじ』原画
1990年『ろってちゃん』印刷原稿
1999年『ぼりす そらをとぶ』の制作メモ(左)とスケッチ(右)
1988年『うさこちゃん おとまりにいく』原画
Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2023www.miffy.com
<開催情報>
『ブルーナ絵本展 dick bruna: zijn werken voor prentenboeken』
会期:2023年8月15日(火)~8月30日(水)※会期中無休
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
時間:10:00~20:00、日曜は19:30まで、最終日は17:00まで(入場は閉場の30分前まで)
料金:一般・大学1200円、高校800円、中小600円
展覧会公式サイト:
https://bruna2023.exhibit.jp/
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