くらし情報『文様がないからこそ際立つ素材の魅力を紹介 企画展『かたちのチカラ-素材で魅せる-』、2月26日(土)より開催』

2022年2月4日 15:00

文様がないからこそ際立つ素材の魅力を紹介 企画展『かたちのチカラ-素材で魅せる-』、2月26日(土)より開催

≪朱漆盤≫日本・室町時代永正3 年(1506)根津美術館蔵


2月26日(土)より根津美術館にて、同館のコレクションを軸に、素材が形作る造形美を紹介する展覧会『かたちのチカラ-素材で魅せる-』が開催される。

同展では、3つの切り口で素材が形作る造形美を紹介。第1章では、“極まるかたち”をテーマに中国・宋元時代を中心とした、漆器や磁器に代表される均整と洗練を極めた唐物を、第2章では、長年の使用に耐えるたくましさを持った日本の “用いるかたち”を紹介。特に寺社の什器であった、シンプルなかたちで長年使用されたことがわかる朱漆器は、後世その力強い造形に加え、塗膜の摩耗にさえも美が見いだされることになった。第3章は“挑むかたち”と題して、新たな価値の創出など、挑み続ける茶道具のかたちを展観。素材のバリエーションが豊かな花入と水指を中心に、茶の湯における名脇役である茶道具の形に光を当てる。

また、ウルシノキから採取される樹液を用いた天然の塗料であり、接着剤でもある漆にも注目。美しさと強さを兼ね備えた稀有な素材・漆は、古来さまざまな造形に用いられてきた。

これら漆工に陶磁や金工の名品を織り交ぜながら、文様がないからこそ鮮明になる、かたちのチカラ、素材の魅力を提示する。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.