桜木みなとのリベンジ東上公演 宝塚歌劇団宙組『カルト・ワイン』開幕
6月17日(金)、宝塚宙組の男役スター桜木みなと主演によるミュージカル・プレイ『カルト・ワイン』が、東京・池袋の東京建物Brillia HALLで開幕する。桜木の主演作が東京でも公演を行なうのは、今回が初めてだ。
本来なら、2年前の主演作『壮麗帝』で東上を果たすはずだったが、コロナ禍で公演中止を余儀なくされ、今回はそのリベンジの意味もある。この公演に賭ける桜木をはじめ、宙組生たちの思いは相当強いにちがいない。
舞台は21世紀初頭のニューヨーク。桜木が演じるのは、カミロ・ブランコというヴィンテージワインのコレクターで、オークション会場では、彼のコレクションが高値で取り引きされている。その豊富な知識や上品な物腰、人なつこい性格で、セレブたちの心を掴んだカミロだったが、彼のコレクションのほとんどは安ワインをブレンドした偽物で、カミロという名も偽名だった。
彼の本名はシエロ・アスールと言い、中米ホンジュラスのマラス(ギャング)だったが、常に死と隣り合わせの生活に嫌気がさし、幼なじみのフリオ(瑠風輝)とともに、決死の覚悟で国を出たのだ。
貧しい青年が、被害総額1億ドルという大掛かりな偽造ワイン事件を起こし、犯人として投獄されるまでを描いたスウィンドル(詐欺師の)