くらし情報『戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート』

2021年10月26日 12:00

戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

また、1926年には北米大陸へわたり、日本美術を紹介してまわった。第2章「旅する画家 異文化との出会い」は、小早川秋聲が旅先で刺激を受け、より明るく華やかな画風に変化を遂げていく作品が並ぶ。

戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

いずれも小早川秋聲(奥)《絲綢之路》大正期鳥取県立博物館(手前)《玩具絵巻》1916年鳥取県立博物館
戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

第2章展示風景より小早川秋聲による海外の風景
戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

いずれも小早川秋聲(左)《五月晴》1931年頃個人蔵(右)《長崎へ航く》1931年個人蔵
しかし、時代が進み満州事変が勃発してからは、秋聲も否が応でも戦争に巻き込まれていく。従軍画家として戦地に赴いた秋聲は、自身の従軍経験もあったためか他の画家とは一線を画す叙情的な戦争画を描く。第3章「従軍画家として《國之楯》へと至る道」では代表作ともされる《國之楯》を下絵と並んで紹介する。


戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

いずれも小早川秋聲(左)《護国》1934年 個人蔵(右)《御旗》1936年京都霊山護国神社(日南町美術館寄託)
戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

いずれも小早川秋聲(左)《國之盾》1944年、1968年改作京都霊山護国神社(日南町美術館寄託)(右)《國之盾(下絵)》 1944年頃 個人蔵
《國之楯》は陸軍省の依頼で描かれたものだが、受け取りを拒まれたもの。

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