くらし情報『戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート』

2021年10月26日 12:00

戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

展示風景より


戦死した将校の姿をリアリスティックに描いた異色の戦争画《國之楯》で近年注目されている日本画家、小早川秋聲(こばやかわしゅうせい、1885〜1974)。彼の初となる大規模回顧展『小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌』が東京ステーションギャラリーにて11月28日(日)まで開催されている。戦争画だけにとどまらず、彼の叙情あふれる作品が並ぶ展覧会だ。

小早川秋聲は鳥取県生まれ。寺の長男として生まれ、9歳で東本願寺の宗徒として僧籍に入る。その後、画家となることを決心した秋聲は、京都で日本画を学び、緻密な描写を体得していく。4章構成となる本展、第1章「はじまり 京都での修業時代」では、秋聲の京都での修行時代の作品を紹介していく。


戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

いずれも小早川秋聲(左)《誉之的》明治末期〜大正期 個人蔵 (右)《楠公父子》(二編)明治末期〜大正期 個人蔵
戦争画だけじゃない、叙情あふれる作品世界を通観する 日本画家・小早川秋聲、初の大回顧展をレポート

いずれも小早川秋聲(左)《回廊》1914年頃鳥取県立博物館(中央)《清夢》 個人蔵(右)《長江所見》(上部 扇面は橋本関雪)1916年 個人蔵
秋聲は無類の旅行好きであった。国内はもちろん、その時代は珍しく複数回、中国に渡航し、1922〜23年にかけてはアジアからインド、エジプト経由でヨーロッパに遊学。

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