くらし情報『ロロ10周年、三浦直之が語る現在とこれから』

2019年6月20日 11:32

ロロ10周年、三浦直之が語る現在とこれから

それって僕にとってはすごくポジティブなことです。この世界でどう老いられるかを考えながら、作品をつくっていきたいです」

さらに今後の展望について、思いがけない言葉も飛び出した。「最近、外の仕事をたくさんやらせてもらっておもうのは、ロロで作品をつくるのがいちばん楽しいから、僕個人としてはいかにロロだけをやり続けられるかを追求したい。もちろん外の仕事はとても勉強になりますし、共通言語をもたない人にどう言葉を届けるかという機会を与えてもらえるのは大事ですけど、将来的にはロロだけをやるようになりたいとおもいながら過ごす1年でした。そのために、劇団とは別のコミュニティをつくりたい。劇場を持っている劇団もありますけど、それとは別の形で自分たちの場所を持つ方法を探りたいんです。僕ら、ずっと作品で出会いを描いてきた。未知の者同士が出会うことを、作品の外でも実践できるといいなとおもっています」。


劇団という形態をポジティブに捉え、作品を生み出し続けるロロ。これからの作品とともに、劇団とは違う形で彼らに出会える機会を楽しみに待ちたい。ロロ『はなればなれたち』は、吉祥寺シアターにて6月30日(日)まで。
取材・文:釣木文恵

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