くらし情報『怖い鬼からかわいい鬼まで、北斎が描いた「鬼」が集結 『北斎 百鬼見参』すみだ北斎美術館で開催中』

2022年7月6日 18:00

怖い鬼からかわいい鬼まで、北斎が描いた「鬼」が集結 『北斎 百鬼見参』すみだ北斎美術館で開催中

北斎の《百物語》シリーズはこの百物語を絵画化したもので、現在5図が確認されている。位牌や供物を抱え込むように這う蛇は、死者が持つ現世への執念や執着を図像としたものだ。

怖い鬼からかわいい鬼まで、北斎が描いた「鬼」が集結 『北斎 百鬼見参』すみだ北斎美術館で開催中

葛飾北斎 《百物語 しうねん》天保2~3年(1831-32)頃 すみだ北斎美術館蔵
江戸の人々が好んだ読本にも、異形のものや恐ろしいもの、そして鬼が登場した。『釈迦御一代記図会』は釈迦の一生を描いた物語。若き日の釈迦や鬼たち、冒頭で紹介した天雷流離王が大胆な構図で描写されている。


怖い鬼からかわいい鬼まで、北斎が描いた「鬼」が集結 『北斎 百鬼見参』すみだ北斎美術館で開催中

葛飾北斎『釈迦御一代記図会』四 《仏威魔軍を懲す図》弘化2年(1845)すみだ北斎美術館蔵
第2章は「鬼となった人、鬼にあった人」。太宰府に左遷され、恨みを抱いた菅原道真のように「鬼になった」とされる人は古来より少なくない。逆に、遣唐使の吉備真備のように鬼に助けられたり、修験者の役小角や陰陽道の安倍晴明のように鬼を自分たちの手下にしたりする人物もいる。この章では、人と密接に結びついた鬼について紹介していく。

怖い鬼からかわいい鬼まで、北斎が描いた「鬼」が集結 『北斎 百鬼見参』すみだ北斎美術館で開催中

葛飾北斎『画本武蔵鐙』上《悪源太義平の霊 難波の六郎を引割く》天保7年(1836)すみだ北斎美術館蔵
平治の乱で源義朝とともに戦い、破れてしまった悪源太義平こと源義平は、六条河原で処刑された後、雷となって処刑役の難波三郎経房を殺したとの伝承がある。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.