スキマスイッチ、1年越しの"忘れ物"を取りに熊本へ 感無量のツアーファイナルレポート
のコンセプトに則って、質の高い演奏を聴かせていく。中でも「冬の口笛」「雨待ち風」といった楽曲は、やっと実現した熊本での時間を慈しむように、いつも以上に優しいトーンで歌われた。また、「星のうつわ」は圧巻のダイナミズムを表現し、ライブのひとつのクライマックスとなっていた。後半はアップテンポの楽曲を続け、「全力少年」では声を出せない客席とコール&レスポンスの代わりに手拍子レスポンスで一体感を創り出した。
「今もすべてが片付いたわけじゃないし、こうやってコンサートをやることが正しいかどうかわかりません。でもみんなの笑顔を見て間違いじゃなかった気がしています」
MCではまだコロナ禍の続く中での公演に葛藤があったことも告白した。そうした状況を受け、彼らはアンコール最後の曲を「未来花(ミライカ)for Anniversary」で締めた。何気ない日常の尊さを唄った歌が、深く心に入り込んでくる。
「本当に長い間、ツアーを応援してくださってありがとうございました」
そんな言葉と共に、足掛け3年に及んだスキマスイッチのツアーがここに幕を閉じた。
このライブは2月23日(火)8:00~3月1日(月)23:59までアーカイブ視聴可能となっている。