2021年12月11日 12:00
舞台『千と千尋の神隠し』ダブルキャストインタビュー【ハク編】醍醐虎汰朗&三浦宏規
今はフラットに観るのはなかなか難しいかもしれないと思っています。
三浦僕は何歳か覚えてないんですけど、小さい頃にテレビで放送されたのを観たのが最初だと思います。そのときは、不思議、不気味、怖いみたいな印象がけっこう強くて。最近見返したときも、「このシーン、怖いと思いながら観ていたな」と、その当時抱いていた感情を思い出したりしました。でも、怖いなと思いながらも最後まで観ていたということは、やっぱり引き込まれるものがあったんだろうなと思いますし。子どもの頃は自分が千尋だと思って、千尋と一緒に物語を進んでいっているような感覚で観ているから、何かあっても千尋みたいにあきらめずにやっていけば良いことがあるんだよっていうようなメッセージを受け取っていたのかもしれないなと思って。それと同時に、大人になって観たら、素晴らしさに改めて気付けるところもあったので、その名作の初の舞台化に出られる自分が誇らしいですし、名作に恥じないように頑張らないとなと思っています。
2次元のマネではなく、生の身体から生まれるものを大切に
――演じるハクの魅力はどこにありますか。
また、現段階では、どんなふうに演じたいと思っていらっしゃるでしょうか。