iaku・横山拓也の書き下ろし第2弾、俳優座『雉はじめて鳴く』が開幕
劇団俳優座の公演『雉はじめて鳴く』が1月10日(金)から19日(日)まで東京・俳優座劇場にて上演される。iakuの横山拓也が脚本を書き下ろし、俳優座の眞鍋卓嗣が演出を務める作品は今回が2作目となる。このタッグで2018年に行われた公演『首のないカマキリ』は、骨髄バンクや卵子の冷凍保存、献体などさまざまな形の命のつなぎかたを描き、「命の距離」を見つめる作品だった。
横山は主宰する演劇ユニット・iakuのほか、幅広い脚本提供を行っている劇作家。病気や福祉、社会問題などを題材として取り上げることがたびたびあり、その部分が注目を集めがちだが、彼の真骨頂はその会話の細やかさにある。自然な会話が丁寧に積み重ねられるうち、登場人物それぞれの立場や気持ちが顕になって眼前に迫ってくる。
今作の舞台は学校。県立高校に2学期からやってきたスクールカウンセラー、2年生の担任を務める教師、その教師とあるクラスメートとの関係を疑う生徒……。
学校というコミュニティの中でのそれぞれの立ち位置と関係性が描き出される。
「雉はじめて鳴く」とは季節を区分する二十四節気をさらに分けた七十二候のひとつ。雉のオスがメスを求めて鳴きはじめる頃を表し、ちょうど公演が行われている1月15〜19日頃をさす。10代の生徒たちが恋を自覚することと意味がかかっているのかどうか、劇場で確かめたい。
文:釣木文恵
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