くらし情報『原作の言葉たちの、不思議できれいな世界観がそこに 「心の目で見る」ミュージカル『リトルプリンス』』

2022年1月9日 12:00

原作の言葉たちの、不思議できれいな世界観がそこに 「心の目で見る」ミュージカル『リトルプリンス』

ミュージカル『リトルプリンス』より 写真提供/東宝演劇部

写真提供/東宝演劇部



サン=テグジュペリの不朽の名作「星の王子さま」を原作として、1993年に音楽座ミュージカルとして生まれた『リトルプリンス』。2020年の『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』、2021年の『マドモアゼル・モーツァルト』に続き、演出家・小林香が手がける3作目の音楽座ミュージカルがシアタークリエで上演中だ。初日を控えて行われたゲネプロのうち、王子役を土居裕子(加藤梨里香とWキャスト)が務めた回を取材した。


原作の言葉たちの、不思議できれいな世界観がそこに 「心の目で見る」ミュージカル『リトルプリンス』


理屈では説明できないが、感覚的には泣きたくなるほどよく分かる――原作に書かれた言葉たちが与える、そんな不思議できれいな印象を、そのまま立体化したような舞台だ。象徴的なのが装置。単体で見るそれは、ところどころに大小さまざまな穴が開き、あちこちにボルダリングホールドが付けられただけの不思議な物体だ。だがそこに、言葉たちに導かれるようにして映像や照明やダンスが加わると、何が起こっているのかが一目瞭然となるのだ――その映像や照明やダンスは、決して具体的でないにもかかわらず。

原作の言葉たちの、不思議できれいな世界観がそこに 「心の目で見る」ミュージカル『リトルプリンス』


この「説明し過ぎない分かりやすさ」は、標榜するのはたやすくとも、大勢のスタッフ・キャストが関わる舞台作品で実現するのは並大抵のことではないはずだ。

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