第2回大島渚賞は「該当者なし」 黒沢清&荒木啓子が記念イベントで審査員の想いを伝える
●審査員・荒木啓子
国内外の映画キュレイターやジャーナリストから推された新人監督たちを語りながら、映画、そして映画監督への期待のみならず、映画の可能性、喜び、を覚醒させる坂本、黒沢両氏の、映画愛、大島渚愛溢れるスリリングな時間があっという間に過ぎていった。
青春映画、子供映画、恋愛映画、戦争映画、時代劇、実験映画にドキュメンタリー。そのフィルモグラフィーの多彩さ、絶え間ない挑戦に驚かされる大島渚監督は、映画の技術を会得し、映画とはメロドラマであると言い切れる人だった。
いち早く海外に飛び出し、また、テレビという媒体の面白さも発見した人だった。多面体過ぎて掴むのが難しいほどのその活躍の芯にある、映画という創作。
大島渚賞の審査会議は映画についての長い熱い対話となり、思い切った決断結果となった。
【イベント概要】
「第2回大島渚賞 記念イベント」
日時:2021年3月20日(土・祝) 14:00開演
会場:丸ビルホール(東京都・千代田区)
<トークショー 出演者(予定)>
審査員:黒沢清、荒木啓子
特別ゲスト:小山明子
トークショー終了後、『日本春歌考』無料参考上映
トークショー入場券:一般2,500円、学生1,500円
3月8日(月)