2020年のクラシック展望 〜主役は生誕250年の“楽聖”ベートーヴェン〜
と違い、今年はベートーヴェン自身の作品を様々な形で紹介することに特化するほか、後世の作曲家が編曲したベートーヴェン作品なども披露されるだけに、より濃厚なベートーヴェン尽くしの3日間が楽しめそうだ。
昨年の来日公演でクラシックファンの度肝を抜いたテオドール・クルレンツィス率いるムジカ・エテルナの再来日(4月10日〜14日)公演にも注目したい。今回のプログラムには、ベートーヴェンの交響曲第7番&第9番「合唱付き」と「バイオリン協奏曲*ソリストはパトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)」が予定されるなど、こちらもベートーヴェンイヤーにふさわしい内容だ。
もう一つの注目は、「東京・春・音楽祭」の特別公演として開催されるグスターボ・ドゥダメル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団公演(6月24日〜27日)。こちらは東京文化会館公演のほか、新宿御苑で無料の「第九」1万人公演が予定されるというのだからベートーヴェンもびっくり。さらにはロシアの名手コンスタンチン・リフシッツの「ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲演奏会(4月25日〜5月8日)」が、首都圏8ホール合同開催で行われるなどなど、2020年はベートーヴェンを中心にクラシック界が回る1年になりそうだ。