映画制作に全身全霊を傾ける菅田将暉の姿が 『キネマの神様』キャラクタービジュアル公開
主人公のゴウは、無類のギャンブル好きで、家族にも見放されたダメ親父。日々ギャンブルに明け暮れるゴウだが、実は一つだけ賭け事以外の趣味がある。それは“映画”。大好きな“映画”を語る時、ゴウは活き活きとし、そのまなざしは愛に満ち溢れる。ビジュアルの中のゴウも穏やかで、かつて自分が辿った“銀幕の旅路”に思いを馳せているようにも思える。対して若き日のゴウの眼差しは熱い。カチンコを片手に映画制作に全身全霊を傾けるその力強い視線からは、微塵の曇りも感じない。ふたりのゴウの今と昔、果たしてかつての映画青年に何があったのか?ゴウの人生を語る上で、欠かすことのできないのが、ゴウの妻・淑子。
家庭を顧みない夫に業を煮やしながらも、なんだかんだとゴウを支えてきた。ビジュアルからもひしひしと伝わる愛情あふれる笑顔が、彼女の懐の深さを物語る。そして若き日のゴウが密かに想いを寄せていた若き淑子。ゴウが通う食堂で働いていた彼女の存在は、撮影所仲間のテラシンと共に映画漬けの生活を送っていたゴウに、ほんのりと淡い恋の風を届ける。さらに注目なのは、それぞれのビジュアルに映り込む鮮やかな感光と背景。登場人物たちの記憶の断片をフィルムに映し出しているかのように見えるその淡い光が差し込むことで、本作の公開に込められた作り手たちの温かな想いが虹の架け橋によって繋がり、ひとつの物語として更なる輝きを放っている。
『キネマの神様』
2021年公開
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