くらし情報『『サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展』1月6日より開催 喜多川歌麿と拮抗して活躍 鳥文斎栄之の画業を総覧』

2023年12月12日 11:30

『サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展』1月6日より開催 喜多川歌麿と拮抗して活躍 鳥文斎栄之の画業を総覧

鳥文斎栄之《貴婦人の舟遊び》寛政4-5年(1792-93)頃大判錦絵3枚続ボストン美術館蔵Museum of Fine Arts, Boston. William Sturgis Bigelow Collection 11.14119-21Photograph © 2023 Museum of Fine Arts, Boston


千葉市美術館では、2024年1月6日(土)より、『サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展』が開催される。旗本出身ながら美人画で人気を博した浮世絵師・鳥文斎栄之の画業を、ボストン美術館や大英博物館をはじめとする国内外から集めた錦絵・肉筆画約160点で総覧する、世界初の展覧会だ。
長身で楚々とした美人画や豪華な続絵を数多く手掛けた鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし/1756~1829)は、もとは第十代将軍徳川家治の御小納戸役として、絵を嗜んだ家治の「絵具方」として仕えた人物。御用絵師狩野栄川院典信に師事した彼は、天明6年(1786)の家治逝去後、本格的に浮世絵師として活動するようになり、やがて武士の身分を離れた。
活躍期は浮世絵の黄金期と称される天明~寛政期(1781-1801)で、ライバルは美人画の巨匠・喜多川歌麿。吉原の遊女を艶麗に描いた歌麿に対して、栄之は遊里の女性はもとより、武家や貴族など上流階級の女性風俗を気品高く描いた。また自身も上流階級出身のためか、錦絵、肉筆画ともに純度の高い絵具を使った上質な作品を残している。
歌麿に拮抗した人気があったにもかかわらず、栄之が日本であまり知られていない理由のひとつとして、明治時代に多くの作品が海外に流出したために、国内で彼の全貌を知る機会がなくなってしまったことがあげられる。

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