2022年7月29日 12:00
ようこそ、へんてこりんな世界へ!『不思議の国のアリス』の文化現象をたどる『特別展アリス』をレポート
ここは4つ目のセクション「舞台になったアリス」。原作に忠実な内容から風刺やパロディー、現代の観客用に翻訳されたものまで、舞台化されたアリスの歴史が、舞台衣装やセット模型、公演ポスターなどを通して紹介されている。そして冒険の締めくくりを飾る最後のセクション「アリスになる」では、ヴィヴィアン・ウエストウッドのアンサンブルや、ヴィクター&ロルフがデザインしたマッド・ハッター(狂った帽子屋)の衣装、日本の「パンク・ロリータ」衣装などを展示し、華麗なる不思議空間を体験させてくれる。
左から/アリスの衣装(オペラ『アリス』より)、白うさぎの衣装(ミュージカル『ワンダー・ドット・ランド』より)、アリスの衣装(ミュージカル『ワンダー・ドット・ランド』より)
『不思議の国のアリス』にインスピレーションを受けた華麗なるファッションの世界
原作の世界観に没入できる遊び心あふれる展示演出は、子どもから大人まで『不思議の国のアリス』の世界を心ゆくまで楽しめるはず。誕生からおよそ160年――。今もなお、さまざまな分野の独創的なアイデアを触発し続けている『不思議の国のアリス』の、まるでウサギ穴のような“底知れぬ”魅力をぜひ体感してみては?
出会えたらラッキー?あらまあ!チェシャー猫撮影:山本倫子(主催者提供)