モディリアーニ、シャガール、ピカソら20世紀初頭のパリの芸術動向を紐とく『レガシー ―美を受け継ぐ 』6月18日から
2024年6月18日(火)より、東京都港区白金台に位置する松岡美術館では、『レガシー―美を受け継ぐモディリアーニ、シャガール、ピカソ、フジタ』を開催する。20世紀初頭、世界各国からパリに集って様々な造形的実験を試みた芸術家たちの作品を、同館のコレクションから紹介する展覧会だ。
20世紀初頭、新たな表現の口火を切ったのは、「フォーヴ(野獣)」と呼ばれた作家たち。モーリス・ド・ヴラマンクやキース・ヴァン・ドンゲン、ラウル・デュフィらによる、強烈な色彩と激しい筆致の作品は、伝統絵画からの離脱という20世紀美術の方向性を指し示した。
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ラウル・デュフィ《信号所》1924年
またヨーロッパでは、ピカソらがアフリカの造形美を発見。単なる異国趣味を超え、キュビスムなどの確立に大きな影響を及ぼした。
イタリア人のモディリアーニも、アフリカの工芸品に影響された彫刻や絵画を制作しているが、彼のように外国からパリに来て、苦しい生活をしながらも自己の表現を追い求めた画家たちを「エコール・ド・パリ」という。同展では、前述のフォーヴィスムに加えて、モディリアーニ、キスリング、シャガール、フジタといったエコール・ド・パリ、そしてデ・キリコやポール・デルヴォーなどシュルレアリスムの作品も紹介する。