2021年8月31日 18:00
アーティゾン美術館『ジャム・セッション』第2弾には森村泰昌が登場
アーティゾン美術館が年1回、「創造の体感」を体現する展覧会として企画している、石橋財団コレクションと現代美術家の共演「ジャム・セッション」。その第2弾となる展覧会『石橋財団コレクション×森村泰昌 M 式「海の幸」-森村泰昌 ワタシガタリの神話』が10月2日(土)より開催される。
今回は、古今東西の絵画や写真に表された人物に変装し、独自の解釈を加えて再現する森村泰昌が登場。以前から青木繁の《自画像》(1903年)、《海の幸》(1904年)にインスピレーションを得た作品を制作するなど、石橋財団が所有する青木作品に密かな想いを寄せていたという森村は、改めて《海の幸》と本格的に向き合い、同作品が制作された明治期以降の日本の文化、政治、思想などの変遷史を“森村式”、略して“M式”「海の幸」として形象化。85人の人物が登場する10点のバリエーションで展開し、その10点を円環状に構成。大規模なインスタレーションとして公開する。そのほか、同館が所蔵する青木繁の《海の幸》や《わだつみのいろこの宮》(1907年)などの代表作を、森村独自の作品解釈やコメントとともに紹介する。
展示は青木作品約10点と、森村作品約60点で構成。