コブクロ、『灯ル祈リ』中村ゆりか出演MV公開 光のライティングが絡み合う条理・不条理の世界に
また、3人が生活しているそれぞれの部屋を、自らの心の中の世界に置き換えられ、殻にこもって葛藤する様を中村ゆりかが頭を抱え、もがき、外の世界へと希望を求め駆け出していく。希望の「祈り」は、灯火に模したライティングによって優しく導かれ、それをバックにコブクロのふたりが力強く、寄り添うように「光注ぐ願いは」と歌い上げるシーンでは救いの象徴として描かれている。
●松永つぐみ(監督)
今回単に綺麗な世界観で終わらずに、美しいものの裏側であったり、普段フォーカスがあたらないような社会の部分を表すため様々な状況下で生きている人々を三つのシチュエーションで表現しています。
それぞれ3人の生活は違えど、各々が心のなかで希望を抱いていて、今回はその切望している”希望”を”灯”に置き換えて、三人がそれぞれ灯(希望)を求めて生きている様子を描きたいと思い創りました。
裕福だからといって幸せということではなく、また、生活の豊かさが幸せに直結しているわけではなく、それぞれの信念や価値基準によって幸せは計られるといった意味合いも込めています。各々の中に沸々と存在している灯を、主人公を軸に描き、灯を切望して葛藤している様子の最後に、3人それぞれが灯に当たって、生活自体は変わらずとも精神面で救いを受けたような意味合いを込めて、少し抽象的ではありますが見て頂く方々が色々な解釈を持てるような映像を目指して創りました。