くらし情報『シュルレアリスムに触発され誕生した「前衛写真」の本質に迫る『アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真』』

2022年5月12日 12:00

シュルレアリスムに触発され誕生した「前衛写真」の本質に迫る『アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真』

ウジェーヌ・アジェ《日食の間》1912 年 東京都写真美術館蔵


海外から伝わってきたシュルレアリスムや抽象美術の影響を受け、1930 年代から 1940 年 代までに全国各地のアマチュア団体を中心に勃興した写真の潮流である「前衛写真」。東京都写真美術館で5月20日(金)から始まる『アヴァンガルド勃興近代日本の前衛写真』では、近年各地の美術館で調査が進み、海外からの注目も集めている日本の「前衛写真」にスポットを当てる。

契機となったのは、 1937 年(昭和12)に瀧口修造が山中散生(ちるう)ととも に企画し、マックス・エルンストやマン・レイ、ルネ・マグリットなどシュルレアリスムの作品を紹介した「海外超現実主義作品展」が東京で開催(のち京都・大阪・名古屋・福井を巡回)されたことだった。この展覧会に触発された写真家たちは、日本各地で写真クラブを結成し、写真誌での写真論の発表や新しい写真表現の実験を繰り広げた。クラブの会員は写真家にとどまらず、画家や詩人、デザイナーなども参加し、各クラブはそれぞれに個性を持ちながら活動していたという。

同展では、大阪、名古屋、福岡、東京と地域ごとに章をわけ、各地域の前衛写真グループの作品約180点を紹介する。例えば、1904(明治37)

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