マーベル最新作は“家族”の物語。主演&脚本家が語る『アントマン&ワスプ』
と笑うラッドは、「どこにでもいるような男が想像もしなかった状況に放り込まれる方が僕も演じがいがあるし、個人的には短所のある普通の人間に惹かれるんだ。だから監督とも話をして、新作でもスコットの“普通の男”の部分にフォーカスをあてて脚本をつくっていった」と振り返る。「それに、1作目を観てもらった人はよくわかってると思うけど、スコットよりもホープの方がヒーローに向いてるしね」
ホープはピム博士の娘で、格闘能力が高く、頭脳も明晰、決断も早い優れた女性だ。前作でホープはスコットを鍛えるために登場し、本作ではスコットと同じように特殊スーツを着て“ワスプ”として活躍する。「脚本を書く前にいろんな“コンビもの”映画を観て研究したけど、やはり対称的な性格のふたりが揃う方が楽しいんだよ。ホープはいつだって効率優先でビジネスライクに動くのに対して、スコットはいつもモゴモゴと愚痴を言ったり、集中力のない感じなんだ(笑)。でも、その方がコンビとしては楽しいし、今回の映画では、そんな正反対のふたりがお互いの良い部分を認め合い、足りない部分を補完しあって、真のパートナーシップを築いていく道のりを描いている」
新作は、特殊スーツで縮小を続けた結果、量子の世界に旅立ってしまったピム博士の妻ジャネットを連れ戻す計画のために、スコットとホープ、ピム博士が再会するところから始まる。