2021年7月3日 12:00
w.o.d.、硬軟併せ持つロックバンドの魅力を惜しみなく魅せつけたツアー・ファイナルをレポート!
ありがとう。」とサイトウは言い放ち、新作収録の最終曲「あらしのよるに」を披露。
音源ではアコギを用い、オルガンをフィーチャーした静謐な曲調である。ライブ・バージョンはアコギやオルガンがなくとも、美しい歌声とメロディで楽曲の良さをしっかりとアピール。会場を埋め尽くす観客も静かに聴き入っていた。「寂しさはきっとあなたを想う愛しさだよ」という飾らない歌詞も今の時代に鋭く、深く突き刺さるものがあった。
全17曲、約1時間10分ほどでショウは終了。まるで海外バンドのショーケースギグ並みの潔さかもしれない。しかし、野性味溢れるワイルドな衝動からガラス細工のごとき繊細なメロディまで、硬軟併せ持つロックバンドの魅力を惜しみなく魅せつけてくれた彼ら。
最後にMCでも触れていたが、今年は昨年6月に新型コロナウイルス蔓延防止のために中止となった東名阪・対バンツアーのリベンジ公演を10月から11月にかけて東京、名古屋、大阪に札幌を加えた4都市で行うことを発表。
今日のライブ・パフォーマンスも凄みに満ちていたが、対バンでバチバチやり合うw.o.d.の戦闘能力にもより一層期待したくなる。自由に、ますます我が道を突っ走り続ける彼らの今後が楽しみになってきた。