くらし情報『中村勘九郎「悔しさをバネに」 中村七之助とともに『明治座 十一月花形歌舞伎』で8年ぶりの明治座お目見え』

中村勘九郎「悔しさをバネに」 中村七之助とともに『明治座 十一月花形歌舞伎』で8年ぶりの明治座お目見え

と当時の苦しみを吐露し、「一歩一歩、皆様の力で進んでまいり、明治座に戻ってこられたこと、本当にうれしく思います。一生懸命に勤めます」と背筋を伸ばしていた。

中村勘九郎「悔しさをバネに」 中村七之助とともに『明治座 十一月花形歌舞伎』で8年ぶりの明治座お目見え

中村七之助
『明治座 十一月花形歌舞伎』は勘九郎、七之助をはじめ、花形公演に相応しい華やかな顔ぶれが揃う。昼の部は歌舞伎の様式美溢れる『車引』、長谷川伸の傑作『一本刀土俵入』、華やかな女形舞踊『藤娘』、夜の部は義太夫狂言の名作『鎌倉三代記』、息もつかせぬ早替わりが圧巻の『お染の七役』と多彩な演目が上演される。

中村屋三代の芸として、長年受け継がれる昼の部『一本刀土俵入』の茂兵衛役を勤める勘九郎は、「父からは、細かく台詞回しなどを教わった」と父・勘三郎さんの十三回忌の年に上演される所縁深い演目にしみじみ。中村屋伝来の小道具も登場し、「わらじとふんどしは祖父からのもので。六代目の手ぬぐいは、使う日にちを決めておかないと、切れてしまうので大変です。ひと月の公演で、2回くらい出せたら。
本当に見えないパワーをもらえるような気がする」と先達に感謝を示した。

中村勘九郎「悔しさをバネに」 中村七之助とともに『明治座 十一月花形歌舞伎』で8年ぶりの明治座お目見え


一方、七之助は夜の部『お染の七役』にて5度目のお染を勤め、早替えにも挑むことに。

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