2022年9月30日 12:00
コレクション作品を収集の歴史や取得時のエピソードとともに紹介『コレクション解体新書Ⅰ フジタが目黒にやって来た』開催
たとえば、インテリアショップやデザイナーが多い目黒の地域的特性をとらえた同館では、陶芸や染織、デザイン、建築など幅広いジャンルの展覧会を開催してきた。そうした関わりから、生活芸術に関連する作品の収蔵も増えてきたという。同展でも、デザインに優れた作品や、館が新たに収蔵した作品も展示される。
興味深いのは、こうした収集の歴史や傾向に目配りしつつ、美術館において作品がどのように収集されるのかがリアルに語られることだ。収集の過程や取得時のエピソード、さらには取得資金の仕組まで、普段はなかなか知ることのできない美術館の舞台裏にもふれることができる。様々なエピソードを知ると、作品がより身近に感じられることだろう。
髙島野十郎《百合とヴァイオリン》1921-26年、目黒区美術館蔵
秋岡芳夫、 KAK+佐藤電気産業株式会社《クライスラーキャビネットMS-200》1956年、目黒区美術館蔵
武内鶴之助《冬の小川》1918年、目黒区美術館蔵
飯田善國《目黒川夜景 2》1954-55年、目黒区美術館蔵
【開催概要】
『コレクション解体新書Ⅰフジタが目黒にやって来た ―作品収集のあゆみ―』
会場:目黒区美術館
会期:2022年10月8日(土)