くらし情報『井上芳雄×新ジルーシャ・上白石萌音、10年目の『ダディ・ロング・レッグズ』装い新たに開幕』

2022年8月15日 12:30

井上芳雄×新ジルーシャ・上白石萌音、10年目の『ダディ・ロング・レッグズ』装い新たに開幕

ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』より井上芳雄(左)と上白石萌音(右)撮影:川野結李歌


日本版『ダディ・ロング・レッグズ』は2012年の初演以来、井上芳雄と坂本真綾が脚本・演出のジョン・ケアードやスタッフ陣と共に、大切に大切に作り上げてきたガラス細工のような作品だ。何かが1ミリずれただけで別物になってしまうような、精巧で繊細で、それゆえに強度が高く美しいミュージカル。それだけにキャスト変更はないものと思われていたが、おめでたい理由で今回の出演を辞退した坂本に替わって登場した新ジルーシャ、上白石萌音がやってくれた。ガラス細工の形を変えることなく、新しい色で満たすような見事な演技だ。


井上芳雄×新ジルーシャ・上白石萌音、10年目の『ダディ・ロング・レッグズ』装い新たに開幕


物語はよく知られた「足ながおじさん」。匿名の慈善家から援助の申し出を受けて孤児院から大学に進学した少女ジルーシャと、彼女から手紙を受け取るうちに匿名ではいられなくなっていくジャーヴィスの心の交流が、二人芝居ならぬ二人ミュージカルの形で綴られていく。

井上芳雄×新ジルーシャ・上白石萌音、10年目の『ダディ・ロング・レッグズ』装い新たに開幕

井上芳雄×新ジルーシャ・上白石萌音、10年目の『ダディ・ロング・レッグズ』装い新たに開幕


ケアード版の根幹をなすのは、ピアノ、ギター、チェロのみで演奏されるポール・ゴードン(『ナイツ・テイル』『ジェーン・エア』)の音楽と、本で埋め尽くされたジャーヴィスの書斎とたくさんのトランクから成るデイヴィッド・ファーリーの舞台美術。どちらも重厚でありながら優しく、何より温かい。

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