TM NETWORK『FANKS intelligence Days』ツアー完走 ラストにはミステリアスなエンディング映像も
そこに宇都宮隆が不変を維持するストレートなボーカルをのせ、木根尚登が温かいコーラスを重ねることで、「最先端でありながら、どこか親しみやすい」TM NETWORKならではの唯一無二の質感を今回も立ち上げた。
1984年のデビュー以来、TM NETWORKが、伝えたいメッセージは変わらない。自らを「タイムマシン」に乗って未来からやって来た「電気じかけの予言者」であり「地球を俯瞰する宇宙人」であると設定するスタンスは、今回のツアーでも貫かれた。「地球に着陸した宇宙船」を模したかのようなセットを背景に、大型LEDと大量のムービングライトが並ぶ照明で構成されたシンプルかつ洗練されたステージと映像にたびたび登場する「バトン」(TMとFANKSをつなぐシンボル)が、それを強く印象付ける。
TMの3人が7年ぶりの今、届けたかったものとは何か。演出総指揮の小室哲哉は以下のように語った。「テクノロジーの変化で地球を俯瞰したり、客観的に見ることが出来る時代になったことは間違いないけれど、今回2時間弱でそれを「体感」できるコンサートを作ったつもりです。特に音と光(照明)を同期させる演出にこだわりました。
光は音より早いので、それを同期させるため、スタッフ全員のチームワークで総合エンターテインメントを追い求めました。」