【弁護士が教える】ホストクラブのツケの回収業者とは
債権を譲り受けたと主張する回収業者に対しては、債権譲渡の事実を譲渡人(担当ホストやホストクラブ)に確認し、債権譲渡の通知を出してもらうようにすべきです。
回収業者に支払ってしまった後に、債権譲渡の事実がなかったなんてことになると、二重払いになる恐れがあるためです。
何ら債権を譲り受けたなどの主張もなく請求をしてきた業者に対しては、そもそも回収権限があるか分かりません。
また、担当ホストやホストクラブから報酬を受けて回収業務を行うとなれば、弁護士法に違反する可能性もあります。
後にトラブルになる可能性がありますので、やはりこの場合にも担当ホストやホストクラブに事実確認をしたほうが良いでしょう。
以上、回収業者を名乗る人物からの請求に対しては、担当ホストやホストクラブに事実確認をして、法的に問題がなく、明確に受領権限があることを確認できる証拠を出してもらうのでなければ、支払わないほうが良いかと思います(リスクがあるためです)。
ホストクラブの売掛金債務について、回収業者から連絡が来て判断がつかない、自分では対応しかねるという方は、弁護士にご相談ください。
*執筆弁護士:若井 亮(若井綜合法律事務所。