ほかにもヤナギの仲間は綿毛をもった種子を作るものがあり、ドロノキ、バッコヤナギといった木が綿毛を飛ばすことで有名です。
じつは本州にもいる雪虫
一見綿毛に思えて、じつは虫というパターンも…。北海道では雪虫として有名なトドノネオオワタムシは、北海道以外にも本州で多く見かけられる虫で、全身を綿状の物質で覆っており、まるで綿毛が自由に飛んでいるようにも見えます。また、虫ではありませんがカビで綿状になるものもあり、普段は地面などに付着していますが、時折剥がれたものが風に舞って飛ぶこともあるようです。
調べてみると、綿毛はタンポポだけの特殊なものではなく、自然界ではかなり多くの種類が存在しています。タンポポの季節以外に舞っている綿毛をみかけたら、一体何の綿毛なのか、子どもと一緒に調べてみるのも、良い理科の学習になるかもしれませんね。
(文・姉崎マリオ)