1月21日(金)より「昭和百年展」開催!全参加アーティストを発表 & キービジュアルを公開!
このようなトレンドは、ルーツである年代を冠した“80’s リバイバル” と、同義に扱われることも多い。そして、このNEWTROな文化再興には、世界同時多発的に『昭和日本』のアトモスフィアやデザインが、数多く登場する。
空中回廊:首都高速道が高層建築間を縫って宙を這う東京。不夜城のネオン街と、それを映した雨濡れたアスファルト。何かしらの貧困と何かしらの豊かさで繰り返された増築痕。異常に張り巡らされた配管に、過多な空調設備とメーター。四角くて丸いカプセルホテル、アルミ合金製の地下鉄車両。
それら全てが昇華され、過剰にデフォルメされた空想は、現代らしく言えば、バーチャル・リアリティそのものだ。
世界中のデジタルネイティヴが、いつまでも来ないその近未来を網膜を通じて、追体験している。
世代を超えてノスタルジアを投与し続けるこの仮想日本性を、たった一言で共有できてしまう形容が「エモい」ではないか。
『SHOWA NIPPON』は、つまりどうしようもなく、エモいのだ。
現代で、今なお飽くことなくアップデートされ続ける郷愁。それは、永遠に在り得ない日本の姿にコネクトされている。クリエイター或いは作品の数だけ存在する世界線としての『昭和百年』と云うメタでナラティヴな仮想実現への関与…
其れが、この展の真価であり、真意だ。