国立能楽堂主催 令和4年1月5公演 カンフェティでチケット発売中!
5日(水)の定例公演では舞台に注連縄を張り、各所に正月飾りを設けて皆様をお迎えいたします。また26日(水)特別公演には、人間国宝の大槻文藏(観世流)が出演いたします。
バラエティに富んだ5公演の中でも、イチオシは1月14日(金)狂言の会。2022年の初笑いにぴったりの、明るい作品で新年を寿ぎます。
■狂言の会にて「髭櫓」に出演の茂山千五郎から、お客様へのメッセージ
狂言は、流儀での違いであったり、また家ごとでの違いというのもあります。今でこそ「立合狂言会」などもありますが、国立の「狂言の会」のような、色んな家が一緒にやるということは当時中々なかったですからね。
実は狂言ってすごく幅が広いといいますか、家によって考え方や演じ方もちがいますから、そういうのを今回3つ見比べていただけると、狂言の持っている深みというのをお楽しみいただけると思います。
「髭櫓」ですが、内容はすごく馬鹿々々しい。
そこを囃子や地謡も入る大仕立てでやります。あえて大がかりにしているところに可笑しさがありますね。旦那は見栄をはっているけどどこか弱いという風に男性が描かれている狂言の中でも、最たる演目かなと思います。