くらし情報『KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』が開幕  人間の<かたち>を、魅力的な芝居とステージング、音楽で魅せる意欲作』

2023年11月11日 19:20

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』が開幕  人間の<かたち>を、魅力的な芝居とステージング、音楽で魅せる意欲作

倉持裕×杉原邦生が初タッグを組んで描く青春ファンタジー『SHELL』。特異な人間が存在する現代社会を舞台にした群像劇だ。 2023年11月11日(土)からの開幕に向け、ゲネプロが行われた。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』が開幕  人間の<かたち>を、魅力的な芝居とステージング、音楽で魅せる意欲作


舞台上は照明や機材が剥き出しの状態で、セットも無造作に置いてある。普段なかなか見る機会のない舞台機構や、床やセットに使われている鮮やかな緑色が印象的だ。そこに開演前から生徒役のキャストが一人、またひとりと現れ、ステージ後方にある椅子に座って雑談を始める。休み時間のような雰囲気とポップな中にも不穏さを感じさせる音楽で、これから始まる作品への期待が高まっていく。
物語は、高校生たちがある日突然学校に来なくなった「松田先生」について話し合っているシーンからスタート。
同時に、ガラの悪い場所に出入りする娘を心配する中年男・高木、飼っていた何かを逃してしまったらしい盲目の女性・長谷川という、一見なんの関係もない人たちの姿が描かれる。
学生たちのリーダー的存在の未羽は、街で見かけた中年男の高木が同級生の希穂に見えるという体験をし、この世界には「いくつもの顔を持つ人間」が一定数存在することを知る。そこから本来は絶対に交わることのない人々が意図しない繋がり方をし、それぞれの日常が変わっていく。

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