アル・パチーノ演じる偏屈な盲目の退役軍人と、心優しい苦学生の世代を超えた男の友情物語。「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」 9月11日(土)よる7時~BS12 トゥエルビで放送
ニューヨークのホテルで出会った女性とタンゴを踊る場面。試乗したフェラーリを猛スピードで飛ばす場面。そして、何といっても、ラストの感動的な演説場面。米アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞をダブル受賞したのがうなずける。
共演のクリス・オドネルは清潔感があり、金持ちの子弟が多いボストンの高校に奨学金をもらって通う地方出身の苦学生チャーリーに、ぴったりイメージが合っていた。
荒波をくぐり抜けてきたが、今は人生に絶望していたフランクは、偶然出会ったチャーリーの純粋さに心を動かされ、窮地に陥った彼を救い出そうとする。校長の不当な圧力に屈せず友人を守ろうとするチャーリーを、フランクが弁護する言葉は、胸を打つ。
「人間は一度妥協すると、この国にごまんといる、魂の無い灰色の男の一人になる」「誰よりも無残なのは、魂をつぶされた若者だ」
魂を失った灰色の男がごまんといるのは、アメリカだけだろうか。
© 1992 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
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