徳川吉宗が熱海・草津・会津など全国温泉地の事件を解決 風野真知雄の新シリーズ、旅情満載『いい湯じゃのう(一)』発売
コロナ禍で温泉めぐりが難しい中、読書で湯煙旅情気分も味わえる作品です。
♦「熱海の湯は、…徳川の血にぴったり合う湯なのだ。」
♦「草津と箱根の湯にお入りになったことは?」「むろん、ある。どちらもいい湯であった。」
〇シリーズ続編で登場予定の温泉…大分・宝泉寺温泉/紀州・白浜温泉
あらすじ
八代将軍・徳川吉宗は、ひどい身体の凝りに悩まされていた。熱海の湯を江戸に運ばせることで、その苦しみを癒していたが、どうしたわけか、急に湯が届かなくなる。さらに熱海だけでなく、草津、箱根の湯にも異変が起きたらしい。吉宗の一大事に、湯の中だけは最強のお庭番・湯煙り権蔵と、すご腕だけど玉の輿狙いのくノ一が調査へと向かうことに。一方、江戸では独自の「湯の神信仰」を説く天一坊なる者が現れ、町奉行の大岡越前がその素性について探索を始めるが……。新聞連載で話題の新シリーズ第1弾。
『いい湯じゃのう(一)』について
【著者】
風野真知雄(かぜの・まちお)
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞。