沖縄出身俳優主演 沖縄を舞台に家族の絆を描く『てぃんさぐぬ花』上演間近 カンフェティでチケット発売
の行事に興味を覚えました。ただ、沖縄語や沖縄文化について、まるで無知であったもので、細部の描き方に苦労しました。随所にコロスをいれ、音楽を多用することで、僕としては出口がみつかったと思っています。それにしても、沖縄独特の習俗、風習等々、独特であり、興味深いですね。本土に生きる日本人が失った貴重な「文化遺産」が、ここにまだ生きている、と改めて実感。沖縄および琉球列島の「今」を舞台に、もう一本描きたくなりました。
演出田丸一宏
もう20年近くも前のことになりますが、「もったいない」という言葉が日本語しかない美しい言葉として世界中に知られる出来事がありました。日本人である私たちは当たり前として使っていた言葉です。
僕は今回の作品を演出することになるまでは沖縄に行ったこともなく、沖縄のことは何も知りませんでした。沖縄のことを勉強し、沖縄へ行って現地の人と話しをしたり、沖縄出身の出演者の方達とディスカッションを重ねていく中で、沖縄には「もったいない」に値するような、本土の人間には思いもよらない美しい言葉が沢山あることを知りました。この作品にはそういう言葉が散りばめてあります。その言葉をどのようにお客様に伝えるのか、俳優たちにとっても僕にとっても大きな課題です。