くらし情報『観世流能楽師 桑田貴志率いる 能まつり『松風』能楽屈指の人気曲 銀座 観世能楽堂にて上演決定 カンフェティでチケット発売』

2023年5月30日 10:00

観世流能楽師 桑田貴志率いる 能まつり『松風』能楽屈指の人気曲 銀座 観世能楽堂にて上演決定 カンフェティでチケット発売

前半、旅の僧の前に若い海女の姉妹が現れ、汐を汲む所作を見せます。この段落は後に歌舞伎や日本舞踊の「汐汲(しおくみ)」など様々な芸能に取り入れられるほど、よく出来た名場面です。
能の中程、旅の僧に在原行平との恋を語るうちに松風は恋慕の念が押し寄せてきます。
行平の形見の烏帽子と舞装束を取り出して情感的に抱きしめたかと思うと、やがてそれを身にまとって狂おしく舞います。この舞が後半の見せ場です。
男性の衣装を着て舞うということは男装の舞です。日本の芸能には、白拍子舞など男装の舞というジャンルはたくさんあります。現代でも宝塚歌劇団にそのスタイルは受け継がれています。

男性である桑田が女性の松風を演じる。そしてその松風は男装の舞を舞う。この二重の変身によって作り出される艶やかな雰囲気が、この能の最大の見せ場です。

仕舞は、観世喜之師の「井筒」と観世喜正師の「船橋」です。どちらも恋物語を描いた舞です。
「井筒」は在原業平を思う紀有常の娘の懐旧の舞で、幼馴染が結ばれる純愛物語です。「船橋」は、親に反対されたことによって非業の死を遂げた男女の情熱的な舞。能版「ロミオとジュリエット」です。

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