2022年7月17日 11:00
舞台『パレード』開幕!キャストからコメント到着!!
本作は、第15回山本周五郎賞を受賞した、吉田修一の小説『パレード』を舞台化した作品。2012年に初めて舞台化された本作を、今回、新たな演出で2022年版として上演。脚本・演出は処女作「居酒屋のゆうれい」で北の戯曲賞受賞以降、「ここでいいです」で佐藤佐吉演劇賞2013優秀脚本賞、「日本語私辞典」で若手演出家コンクール最優秀賞など数々の受賞歴がある、現代演劇を得意とする平塚直隆が務める。
物語の舞台は、5人の若者たちがルームシェアをする2LDKのマンション。彼らの共同生活の経過や、そこから生じたひずみの結末が、良介、琴美、未来、サトル、直輝の5人それぞれの視点からなる全5章の物語で描かれるー
平塚は、稽古開始間もない頃に「吉田さんの書かれた小説は、掴みどころがなくて難しい。今、見えているものの外側を想像させる作品だったので、とても演劇的だし、そこが面白そうだと思いました」と原作を読んで感じた思いを明かした上で「物語の中に出てくる登場人物たちは、これが虚構であることを知っているように僕は感じました。劇中の良介のセリフに『結局、輪っかみたいなものなんじゃないか』とか、『さっき終わったことがまた始まる』というものがあるのですが、それもまるで“舞台”のことを言っている気がします。