フランク・フィグルッツィ著『FBI WAY 世界最強の仕事術』2022年9月6日刊行
である
歴史的事件の裏側で “7つのC”をどのように考え、実践しているのか、 首席監察官が見た内側から様子を描く
※以下、本文より抜粋要約
上司が「史上最悪の情報漏洩」の犯人だった
クレディビリティ(Credibility :信頼)は完璧であることではなく、信頼されることだ。痛みを伴うときでも正しいことをすると信頼されることなのだ。
「おそらくアメリカ史上最悪の情報漏洩事件」。
これは、私の以前の上司でもあるFBI捜査官であったロバート・フィリップ・ハンセンがスパイ活動で逮捕されたときの司法省のコメントだ。
長年にわたって、ハンセンは数千件の最高機密文書をロシア人に渡し、見返りとして約150万ドル相当の現金とダイヤモンドを受け取っていた。
ハンセンは、今、コロラド州にある警備レベルが特別高い〝スーパーマックス〞連邦刑務所で仮釈放なしの15回連続終身刑に服役している。
情報コミュニティの中に二重スパイがいることが明らかになった場合、FBIはそれが誰で、どこで見つかるにしても、率先して探し出す。
二重スパイ探しはきれいごとではない。
FBIのスパイ捜査担当はターゲットが同僚でないことを祈っていた。