奈良の林業家アトツギが立命館大学で「事業継承と森づくり」について講演
その間、山の所有者さんから山を任される「山守」の立場として、収益に繋がる林業を行うことはもちろん、災害に強く、水源としての森林機能を引き出し地域の「生きる」を支える仕事をしています。SDGsの概念が浸透してきた昨今において、「持続可能」という視点でものごとを考える世の中になってきています。森庄では、林業を、地域の暮らしを長い期間で捉え、今できることをコツコツと行っています。植林や間伐、山の所有者の継承(境界の明確化事業)やハンター育成事業(獣害対策事業)、森の情報発信(SNS運用や学校での講演等)などです。しかし私たちだけで守っていける部分はほんの僅かで、次の時代に、何が残せるのか「みんなで」考えていきたいと思います。
アトツギとして、大学生に伝えたこと
事業継承とは、「これまで」の強みを生かし「これから」を創造することではないでしょうか。企業の大小関係なく、世の中から、地域からどのような役割を求められているのかを吟味した上で新たなチャレンジを期待しています。また大量生産、大量消費の時代が終わろうとしており、サステナブルな社会を実現するため、世界中で新たな取り組みをスタートさせています。