2023年8月17日 12:00
ギリシア悲劇を大阪弁で上演 清流劇場初の東京公演『台所のエレクトラ』開催間近 カンフェティでチケット発売
でも、今回はご飯を食べます。
と言いますのも、このお芝居の原作者エウリピデス、彼の晩年の作品傾向に「日常性志向」がありました。ふつうの人間が持ってる「ねたみ」や「ずるさ」、また反対に「思いやり」や「正義感」。そんな矛盾する感情がごちゃ混ぜになってるのが人間で、エウリピデスはそういう「人間のありのままの姿」を描こうとしました。そんな彼でも作品中に食事場面という日常を取り込むことは、なぜかでけませんでした。それが紀元前5世紀のギリシア悲劇の限界やったんかも知れません。
ですから、今回の上演では、原作に手を加え、「日常性」を強調することにより、エウリピデスの魅力と面白さをさらに引き出してご覧に入れたいと思うてます。
それともう一つ。
開演15分前からビフォアトーク(前説)をやります。今回のお芝居にまつわる小話をさせてもらおうと思うてます。よろしければ、ぜひ早めにご来場ください。
田中孝弥
出演
阿部達雄
峯素子(街の劇)
八田麻住(マスミノソラ)
福永樹
中迎由貴子(遊気舎)
勝又諒平
上海太郎(上海太郎カンパニー)
仙波宏文
清流劇場について
1996年1月設立。