狂言・能楽の稀少な演目と出演者が揃う 『第51回花影会』上演間近 カンフェティで限定割引チケット発売
の上演をしています。これは、能楽が江戸幕府の式楽であった折の正式な形態で、翁は「天下泰平」「国土安穏」を願う神事とされています。翁、脇能(今回は「白鬚」)、脇狂言(今回は「福部の神」)を一式とし、敢えて休憩なしで行います。近年この「翁附」の例年開催が僅少となり、とても貴重なものとなりました。また、能「鷺」も高級な演目で、今回の「翁」「白鬚」「福部の神」「鷺」という四番の組み合わせには、おそらく生涯二度と巡り合えない可能性が高いと言えます。一期一会の充実のときをお約束し、是非お誘いあわせの上でご高覧いただきたく、お待ち申し上げております。
「翁」と「白鬚」のシテ片山九郎右衛門氏は、能楽師として円熟期の第一人者であり、その美しく魅力あふれる芸を充分にご堪能いただける二番です。翁附の脇狂言として稀有な「福部の神」は、斯界でも初見の者が多いほどの遠い(珍しい)演目で、人間国宝・山本東次郎氏が至高の芸をお届けします。
「鷺」は、「関寺小町」「檜垣」「姨捨」と並ぶほどの秘曲で、非常に清純なシテで、能の他の曲にはない特殊な舞には清らかさも求められます。シテの年齢も、元服前か還暦過ぎた者しか勤められず、73歳になる武田宗和も初演の貴重な一番となります。