2022年9月16日 12:00
現代音楽家・川島素晴 約30年の軌跡を辿る 『インヴェンション』全曲演奏会開催決定 カンフェティでチケット発売
1994年の学生時代から現在に至るまで、約30年の川島素晴の創作の軌跡をたどる。
ーー川島素晴よりーー
私はこれまで、発話と音楽の問題に様々な形で取り組んできた。その中でも「インヴェンション」のシリーズは、日本語の発話と器楽の関係を様々な観点で探るシリーズとなっている。
《インヴェンションI》「は」が様々な漢字で示され様々な意味を持つ
《インヴェンションII》単語の羅列で日本語の抑揚と旋律の関係を考察
《インヴェンションIII》様々な発話のシチュエーションとその模倣
《インヴェンションIV》楽器の音を日本語的オノマトペで示す
《インヴェンションV》シラブルを楽器が模倣して徐々に語彙を得る
《インヴェンションVI》Vと同様だがそれを打楽器奏者一人が担う
《インヴェンションVII》演奏の様子を示す文章を単語ごとに攪拌
《インヴェンションVIII》モノと名称の関係と、その異化
《インヴェンションIX》抑揚の拡大・縮小の可能性
1994年以来継続し、2022年の2作品を含む全9曲を一挙上演する。
きっかけは、近藤聖也さんがコントラバスを含む《IV》の再演を計画したことに始まる。「生誕50年でもあるし、いっそ全部やってしまえ」